果樹の育て方

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果樹のこと

果樹に限らず植木などは手をかければいくらでも自分好みに育てられます。
手を入れなくてもどんどん育ってはくれますが、水遣りや土の管理、剪定したり、ちゃんと冬越しさせてあげることで、何年もキレイな花を咲かせたり果物を実らせてくれますよね。
花や果物の実を楽しむ他にも、夏の暑い日ざしから守ってくれる木陰を作ってくれたり、家のアクセントして庭を飾ってくれたり、一年中緑を見せてくれるのは植木の良いところです。
鉢植えでも充分育てられるので、部屋の中にインテリアとして置いても癒し効果抜群。

右写真のブルーベリーなどは、比較的病害虫に強いものなので、失敗せずに育てられる果樹のひとつです。



果樹の地植えと鉢植えのメリット、デメリット

地植えにするか鉢植えにするか……いろいろ悩んでしまうこともあります。
植物にもどちらに向いているのかあるのですが、根野菜でも植えられる大きなプランターもあるくらいですので
お手持ちの環境を有効に利用する方法優先で考えた方が、賢いかもしれません。
簡単に地植えと鉢植えの違いを説明します。

地植え 鉢植え
○大きく育てるのに適しています。
○手間がかかりません。

×大きなスペースが必要
×移植は大変
○小スペースで育てられる
○成長をコントロールしやすい
○気象条件(暑さ・寒さ・雨・霜)を克服しやすい
○実をつけさせやすい
×こまめな水やりなど手間がかかる
×成長にあわせて植え替えが必要
×肥料切れさせやすい

果樹苗の選び方

   販売されている果樹苗は、接木が多いです。
接木というのは、強健な台木に果樹の枝をくっつけるというものですが、病気などに弱い品種でも強く育てるためです。
ただ元は別の木なので、上手くくっついていないと育ちません。
左写真はダメな苗木です。上手くくっついていないのが良く分かります。
右写真のように、接木のあとが滑らかでしっかりくっついている苗を選んで購入しましょう。

土づくり

果樹にたくさんの果物を実らせてもらうには、土づくりが大切。

一般的には……
赤玉土 : 腐葉土 : 川砂 = 6 : 3 : 1
ほどの割合で混ぜ合わせます。

ブルーベリーなどの酸性土を好む果樹には……
赤玉土 : 鹿沼土 : ピートモス = 4 : 3 : 3
の割合にします。ピートモスなどは元は酸性なのですが、phを調整してあるものもありますから、なるべく酸度未調整のものを使用してください。

日本では放っておくと、土は酸性になりがちです。化成肥料や酸性雨の影響のせいかも知れませんね。
中性を好む果樹に対しては、苦土石灰で調整してください。

苦土石灰で、PH値(酸度)を1上げようと思ったら、1uあたり200gです。消石灰ならもっと少なくします。

植え付け

植え付ける時は、果樹の接木テープははがしておきます。
接木の部分が地面に埋まらないようにします。これは台木を超えて果樹の本体から直接地面に根が伸びないようにするためです。せっかくの台木の意味がなくなってしまいます。
それと同様に、右写真のように果樹の台木から芽が出てしまった場合もすぐに摘み取ってしまいます。放っておくと、台木の方からどんどん伸びて、植えたはずの果樹とは違った花が咲いている……なんてことにも。
鉢に植える時は特にそうですが、根が大きく張り過ぎていて鉢のおさまりが悪い時は、根を軽く切り取って構いません。その際、細根は残すようにしてください。
根がたくさん出ているものほど良い果樹苗ですが、太根(茶色や薄茶色になっている古い根、固い)よりも細根(伸びてきたばかりの白く細い根、やわらかい)が大切です。この細根がたくさん出ている苗はすくすく育ちます。
植え付けたら、たっぷりと水の中に浸かるほど水をかけておきます。根と土をなじみ良くするための大切な作業です。
元肥と追肥

一般的な目安です。
  幼木         若木        成木          (単位はgです)
50:20:50   100:25:100   500:300:500      (チッ素:リン酸:カリ)

カンキツ類は
  幼木         若木        成木
80:50:50   200:150:100  350:250:250

施肥のタイミングは、新芽が出て枝葉が伸びる春先です。
(多肥を好む果樹は、夏にも追肥します。)
そして実の収穫後に、お礼肥を施します。

水やりとマルチング

植え付け後、しばらくは水を絶やさないように。鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。
ただし冬場に水を与えすぎると、根腐れの原因になりますので注意!
乾燥を防いだり、霜から守る為にはマルチングがお勧め。
マルチングは、根元付近の付近の土をわらやピートモスなどで覆うことです。ダンボールでもいいですね。
これによって霜や乾燥、雑草が生えるのも軽減してくれます。

接ぎ木・取り木

実生で増やすのなら、実から種を取っておいて浅く植えておけばほとんどの果樹は芽を出してくれます。乾燥させないようにすることが必要ですけどね。
でもこれは大きくするまでに時間がかかります。手っ取り早いのは、接ぎ木や取り木です。こうやって増やしておけば万が一の時の保険にもいいですよ。

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