オーガニック(organic)

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オーガニックとは


オーガニック……organic を直訳すると、有機体や有機物。
自然食品や自然のものから作られたアイテムの代名詞として使われています。オーガニックコットンやオーガニック化粧水なんて良く効きますね。

飲食料品に関して『オーガニック○○』『○○オーガニック』と表示する為には、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)に基づく規格をクリアすることが前提です。
(『オーガニック○○』というのは有機農産物のことで、「有機農産物」A「有機栽培農産物」B「有機農産物○○」又は「○○有機農産物」「有機栽培農産物○○」又は「○○有機栽培農産物」「有機栽培○○」又は「○○有機栽培」「有機○○」又は「○○有機」という表示と同じです。農林水産大臣の登録を受けた登録認定機関が認定を行います)
生産工程などについても細かく規定がありますが、簡単にまとめると…

@ 農薬や化学肥料は原則として使用しないこと。(ただし、農産物に急迫または重大な危機がある場合であって、通常の有機農産物に係る防除方法のみでは有害動植物を効果的に防除できない場合に限り、有機農産物の国際基準に準拠した30種類の農薬の使用は認められています。)

A 種まきまたは植付けの時点からさかのぼり2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない水田や畑で栽培されていること。

B 有機農産物の生産者は、以上の要件を満たし、生産から出荷までの生産行程管理・格付数量等の記録を作成していることなどについて、国に登録された登録認定機関の認定を受けること。

※遺伝子組換え技術は使用できません。


…となっています。これに違反すると、50万円以下の罰金となります。

他に、無農薬栽培・減農薬栽培・自然栽培などもありますが、これに関しては、消費者に誤解を与える恐れがあるとして、「無農薬」「無化学肥料」「減農薬」「減化学肥料」の表示は生産農産物に対して禁止事項になっています。
かわりに『特別栽培農産物』として表示することになっています。(特別栽培農産物に係る表示ガイドライン)
違反すると、JAS法、不当景品類及び不当表示防止法に基づいて、公表や排除命令等の対象となることもあります。

オーガニック食品とは、その安全性が公的機関から証明されたものと言えますね。


オーガニック食品

オーガニック食品のうち、『有機農産物』は上に書いた通りですが、『有機農産物加工食品』『有機畜産物』『有機飼料』についても決まり事があります。

有機加工食品については、簡単にまとめると…

@ 水・食塩を除いた原材料の重量の95%以上が、有機農産物又は有機農産物加工食品であること。
A 農薬や洗浄剤などから汚染を受けないように管理された工場等で製造されていること。
B 原則として、化学的に合成された食品添加物や薬剤を使用しないで製造されていること。


有機畜産物については……

@ えさは有機飼料を与えます。
A 野外への放牧や清潔な畜舎など、家畜ができるだけストレスの少ない環境で過ごせるような飼育をします。
B 健康管理をしっかり行い、病気の治療の場合を除き抗生物質は使用できません。
C 有機飼育した母親から生まれた個体を扱います。
D 有機以外の畜産物と混ざったり、薬品により汚染されたりしないように管理します。


有機飼料

@ 有機の飼料(えさ)は、原則として有機農産物や有機加工食品と同じように作ります。
A 複数の原料を配合する飼料では、使用できる原材料についても決められています。


オーガニックコットン(有機栽培綿花)

日本でオーガニックコットンの認証を与えている、NPO(特定非営利活動法人)日本オーガニックコットン協会(JOCA)によると、オーガニック・コットン(有機栽培綿)とは、3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産された綿花のこととなっています。

農林水産省が規格している、オーガニックの定義と似てはいますが、別物です。
(日本にはまだ基準が存在していません。勝手にオーガニックコットンと表示しても、罰則はありません)

上記協会で認証を得ることはできますが、日本における公的な規格ではないので、あくまでも民間で行う認証の取得となります。

その他にも、NPO(特定非営利活動法人)日本オーガニックコットン流通機構(NOC)でオーガニックコットンの情報が得られます。
こちらの活動は、オーガニックコットンの生産地の状況もレポーとしてあるので、現場の雰囲気が良く伝わってきます。また、児童労働反対運動を行っている児童労働ネットワークにも参加されています。まだ幼い子供が厳しい労働を強いられている現状を、オーガニックコットンがもっと流通し生産を上げることで変えられるのなら協力したいですね。NOC貧困救済支援基金を儲け、様々な支援を行っています。



オーガニックコスメ(化粧品)

オーガニックコスメ(化粧品)も、まだ日本には公的な基準や規格は存在していません。
日本ではNPO(特定非営利活動法人)日本オーガニックコスメティック協会(JOCO)が認証を与えていますが、オーガニックコスメを表示する商品がすべてここの認証を取得しているわけではなくて、各社が独自の規格で行っているのが実情です。(日本のJAS法及び海外の規格を参考にしたものが多いようです。)

この協会では3種の認証規格を設けています。
Purely Organic :植物性、および動物性原料は、100%有機のものを使用。全重量の95%が有機の原材料であること。
Organic :植物性原料および動物性原料のうち、併せて90%以上が、有機のものとする。全重量の80%以上が有機の原材料であること。
Almost Organic:植物性原料および動物性原料のうち、合せて70%以上が、有機のものとする 。 全重量の50%以上が有機の原材料であること。


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