レモン(檸檬)の育て方

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レモンの育て方


常緑高木、ミカン科。
種苗店などで売られている苗木は、ほぼ接ぎ木です。
種からでも育てることは可能で、発芽率も高めですが、実が付くように
なるまでは、かなり時間がかかります。
桃栗三年…などといいますが、柑橘類は10年ほどは覚悟ですね。
経験では、レモンを実生で植えて5年目くらいから実ができましたが、
数も少なく、落蕾や落実が多かったです。

レモンやライムは四季咲き性が高く、果実と花が混在しているような
姿をよく目にしますね。
実を収穫する為には、五月頃に開花した春枝の実を充実させます。
もったいないような気もしますが、7〜10月に伸びる夏枝や秋枝に
つく花や実は、早めに取り除いてください。

スーパーで売られているレモンは、まだ小さく緑色のうちに収穫された
ものを、追熟させたものです。
収穫せずにずっと置いておくと、意外に大きくなっていきますよ。


レモン(檸檬)

レモン(檸檬) レモンは種を植えておくと簡単に発芽します。
調子がいいと、その年のうちに花を咲かせたりしますが、実になることはまずありません。
新芽が出始めると、良い香りが楽しめます。
(花よりも新芽の方が、レモンの匂いを強く感じますね)

樹勢が強く、生長を続けているとなかなか実が付きません。
なので、葉や枝を減らして勢いを落とすのですが、新梢の先に花が咲き実が付くので、切り戻し剪定はNGです。
混み合った部分の不要な枝を、間引き剪定してくださいね。

レモンは寒さに弱い耐寒性の低い果樹なので、連続して零下になるような時期は室内で管理した方が間違いないでしょう。
(レモンが冬に葉が黄色くなってくるのは、寒さに負けているという信号です。庭植えならマルチングなどで対応してください)

※レモンのことをネットで検索すると「他の植物を枯らす」という言葉を目にしますが、出所は不明で、本当とは思えません。
うちは2mほどのレモンの木ですが、幹から20〜40pほどに色んな植物を植えていますが、今まで枯れたことは一度もありません。梅・カリン・トマト・ピーマン・キャベツ・イチゴ・オクラ・シソ・メロン・にコスモス・オダマキ……あげればキリがないくらい植えていますが、なんともありません。
もし本当にそういうことがあったとすれば、レモンではなくて接ぎ木に使われた台木の可能性もありますね。レモンを実生で育てている人は少ないでしょうから。
レモンの受粉 他の植物と同様、レモンも屋外なら虫が飛んできて受粉してくれます。
でも屋内だとそういうわけにもいきませんので、筆先で花の中をかき回すようにして受粉させます。
開花時期にはなるべく雨を避けた方が、失敗する数も少なくて済みます。

ただし、昆虫とは言ってもアゲハ蝶は要注意です!
アゲハ蝶の幼虫はレモンの葉が大好きで、油断すると食べ尽くされてしまいます。
アゲハ蝶が飛んでいたら卵がないか確認してみてください。
卵や幼虫を見つけたら、迷わず捕殺です。
レモン花 レモンは花が咲いて受粉すると、雌しべだけを残して落ちてしまいます。
なんとも不格好な感じですが、時間が経つと雌しべも落ちて、レモンの実の部分だけが残って大きくなっていきます。
(花は咲いても雌しべがないような、不完全花もけっこうあります)

花がたくさん咲いて、実もたくさん収穫したいのはやまやまですが、実は葉が30枚にレモン1果程度にして、あとは摘果します。
そうしないと実が充実できずに、結局途中で落実してしまった……ということにもなりますから。

トゲの無い品種もありますが、一般的にレモンの木にはトゲがありますので、怪我しないように切っておいた方がgoodです。
レモン
レモンを育てる上で注意が必要な病害虫は
ハダニアゲハ蝶・ハモグリガ・カイガラムシ・かいよう病・すす病 など

特にハモグリガにやられると、その傷口はかいよう病にやられます。
春くらいからハダニやアゲハ蝶に対して殺虫剤の散布で対処しながら、梅雨前には雨による土の跳ね上がりを防ぐように、ビニールマルチで対策しておくと、被害が少なくて済みますよ。(病原細菌は土の中にいますので、土の跳ね上がりを防ぐのは大切なことなのです)

落蕾も多く、受粉できなければ落果もします。
左下写真は、ハモグリガ(別名エカキムシ)に食害された跡。右下写真は、その後にかいよう病が発生したものです。


果物・果樹の育て方一覧

イチゴ(苺) 手軽に始めるには、まずはここから……という感じのフルーツです。
ブルーベリー 比較的、病害虫に強いので、失敗しない果樹のひとつです。
無花果(いちじく) 果樹の中では一番手がかからないのではないでしょうか。鉢植えでもたくさん実を結びます。
レモン(檸檬) 病気や害虫に苦労します。でもレモンの香りはいやされますね。
蜜柑(みかん) 柑橘系は病気の種類も、害虫も多いので常に注意が必要です。
パイナップル 鉢の中でもパイナップルが生るんです。早速スーパーでパイナップルを買ってみましょう。
ぶどう(葡萄) 一番お勧めの果樹です。場所さえあればあまり手間はかかりません。
グァバ(バンジロウ) トロピカルフルーツの中でも強健で育てやすい果樹です。温暖な地域なら失敗しにくいのでお勧めです。
キウイ 生育旺盛で栽培も容易かつ実付きも良い果樹。鉢植えでも収穫できます。
パパイヤ 寒さに弱いので暖地向き。病害虫には強い果樹です。幹が固くならないので、強風はには気を付けます。
マンゴー 今、人気のフルーツです。大きくなりやすい果樹なので、小さく抑える工夫が必要かな。


野菜の育て方一覧

トマト 家庭菜園の代表ともいうべき野菜ですね。ミニトマトをプランターでベランダ栽培している人も多いですね。
シソ(紫蘇) 育てやすい野菜の代表ですね。料理の薬味として活躍しますから、一本あると重宝します。
レタス 土を選ばず元気に育つので家庭菜園の定番野菜です。日当たりが良い場所で冷涼な気候を好みます。
ピーマン 害虫の心配は少なく、育てやすい野菜です。栄養面からみても、育てておきたい野菜のひとつですね。
ナス 秋ナスは嫁に食わすな……でも食べたいですよね。自分で育てたナスなら、また格別の美味しさです。
きゅうり 代表的な夏の野菜。収穫期間も長いので、夏の間中、瑞々しいキュウリが楽しめそうです。
ゴーヤ(ニガウリ) ゴーヤはグリーンカーテンとしても使われる人気の野菜です。
豊富なビタミン・ミネラルに加えて血糖値や血圧を下げる効果にも注目ですね。
とうもろこし
(スイートコーン)
草丈が2mを超えるものもあるスイートコーン(とうもろこし)ですが、野菜用の大きめのプランターなら大丈夫です。ベランダ菜園には不向きですが、都会では珍しいので一度チャレンジしてください。
山芋(自然薯) 滋養強壮に効果があるといわれる山芋。山芋を収穫するのは大変ですが、ムカゴの収穫は楽ですし、とっても美味しくいただけます。
ネギ 脇役になりがちなネギですが、ネギの必要な料理って結構多いですね。深根ネギだとプランターでの栽培にはちょっと不向きですが、暑さ寒さには強い野菜です。

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