きゅうりの育て方

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きゅうりの育て方


きゅうりはウリ科の一年草です。
タネまきは4月中旬くらいから。植付けは6月上旬には終わらせます。
きゅうりの収穫は7月の上旬から9月くらいまで。
収穫せずにおくと、キュウリがヘチマになったのかと思うほど大きく
なることもあるので、ちゃんと収穫してあげてくださいね。

土の適正PH(酸度)は、5.5〜6.5です。
発芽温度 25〜30℃
育成温度は、昼間 ― 23〜28℃、 夜間 ― 10〜15℃
日当たりの良い場所を好みます。

きゅうりで注意する病害虫は、うどんこ病・ウイルス病・つる枯れ病・
べと病・アブラムシハダニ・ウリハムシ・ハモグリバエ など

きゅうりは連作障害が起きますから、2〜3年は同じうり科の野菜を
同じ場所では栽培しないようにしてください。


きゅうり

きゅうり 株間は40〜60p。
種からの場合は点まきします。
きゅうりは根が浅く張るので乾燥しやすく、水切れを起こしやすいです。
また地温が低いと生育が悪くなります。なのでポリマルチが便利ですね。
水分の蒸発を抑え、地温を上げる効果、また病気の原因の一つである、土の跳ね上がりも防いでくれるので、有難いです。(敷きわらでもいいですね)

株がまだ小さいうちにきゅうりの実をつけさせてしまうと弱ってしまうので、5節目くらいまでのわき芽と花は摘み取った方が、後々良い結果に繋がります。

きゅうりはけっこう伸びるので、主枝がある程度の高さまで伸びてしまったら先端の芽を摘んで、わき芽を伸ばして収穫量を増やしてください。
追肥は月に一度は与えてくださいね。
きゅうりの花 きゅうりの花は雌雄異花で、普通は昆虫などが受粉してくれるのですが、受粉しなくても単為結果性が強いので結実します。(全部が結実するわけではなく、温度や日照りの影響で落花するものもありますよ)
ですから受粉の心配はあまり必要ないですね。

開花後約2週間程度で収穫できます。まだ大きくなるんじゃないか…と思って放っておくと、やっぱり大きくなります。でもあまり大きくすると、株が弱ってしまうので、適度なところで止めましょう。それに大きいものよりも、ちょっと小さめの方が美味しい気がします。


きゅうりは日光や水分不足、肥料切れすると実が曲がったり、尻太り、または尻細りしたり、中に空洞ができるものも出てきます。
プランターでは特に水切れ、肥料切れになりやすいので注意してくださいね。もし、そうかな…と思ったら、即効性のある液肥を施して水をたっぷりあげてください。
きゅうり ※きゅうりをたくさん収穫する為には…
きゅうりの花雌雄異花とは言っても、雌花のつきかたは品種や条件で変わってきます。
一般的には、夜間が13〜15℃の低温で、日長が7〜8時間の短日条件で雌花が多くなるようです。
雄花ばっかりで全然実が付かない……という方は、夕方早目に暗くなるようにしてあげると、雌花が多くなるかもしれませんね。


きゅうりは水切れ、肥料切れでも落花・落果しますが、株の樹勢が強すぎても同じようなことが起こります。(これは植物全般に言えますね)
きゅうりの株全体を見て、(生育が悪くなったり、徒長したり、葉先の尖りが鈍くなっていたり…)判断してくださいね。

きゅうりの生理障害

曲り果、しり太り果、しり細り果
養水分の過不足、日照不足で起こります。
収穫後期なら、株が弱ってきた証拠です。
適切な追肥、水やり、整枝を行い栽培環境を整えます。


きゅうりの病気の症状

つる枯れ病
地際が灰色になって、小さい黒い粒が多数発生する。病状が進むと枯れてしまう。
葉には褐色の大きな病斑が現れる。高温多湿時に発生しやすい。

対策としては…
連作を避ける。排水を良くし、株元を高くすることで地際を乾燥させる。
発病株は抜き取って処分した方が良いです。
薬剤散布は、トップジンM水和剤・ロブラール水和剤など。

つる割れ病
きゅうりの株の地際に水がしみたような病斑が発生し、割れ目ができたりくびれたり、ヤニが出たりする。
下の葉から枯れてきたかと思ったら、株全体が黄化して枯れてしまいます。
対策としては…
発病したら治療は困難です。抜き取って焼却処分。
抵抗性台木を用いた接ぎ木の使用。

べと病
きゅうりの葉の表面に葉脈で区切られた黄色い病斑が現れ、その裏に灰色のカビが発生します。
低温多湿で発生しやすく、発生すると広がるのは早いです。
対策としては…
湿度が上がらないように、間引きなどで風通しを良くします。
肥料切れなどで、株が弱ると発生しやすいので肥倍管理に注意する。
予防的な薬剤散布は、ジマンダイセン水和剤・ペンコゼブ水和剤などを、発生しそうな時期に散布。
発生してしまったら、アミスター20フロアブル・リドミルMZ水和剤などを散布。

ウイルス病
きゅうりに感染したウイルスの種類によって、その症状は様々です。
葉に濃淡のモザイク模様が入ったり、葉が委縮したり、よじれたり、果実に凹凸やえそが生じることもあります。ひどいものは枯死します。
害虫が媒介します。
アブラムシ類が媒介する、キュウリモザイクウイルス・カボチャモザイクウイルス。
コナジラミ類が媒介する、キュウリ黄化ウイルスなどがきゅうりに感染するウイルスです。
対策としては…
薬剤での治療はできないので、株は抜き取って焼却処分。
感染した株に触った手やハサミから、他の株に移ってしまうので注意が必要です。
とにかくアブラムシなどの害虫を寄せないことが大切です。

うどんこ病
地上部のほとんどに発生する。日当たりの悪い、雨の当たらない場所で、(湿度が低くても)多く発生する。
発病した部分は表面が白い粉状のもので覆われる。
対策としては…
きゅうりの病気の中では、比較的治療は簡単な方です。
1週間おきに2〜3回、ムラのないように薬剤を散布します。(トリフミン水和剤・ミラネシン水和剤・モレスタン水和剤など)
特定の薬剤に耐性を持った菌もいますので、連続使用は避けた方が効果的です。
薬剤の中でもカリグリーンは、炭酸水素カリウムが主成分で比較的安心して使うことができます。うどんこ病に対しては良く使われています。

コンパニオンプランツとは?
きゅうりのコンパニオンプランツ

生長を促進 ―――― インゲン
病害虫予防 ―――― バジル、ニンニク、タマネギ、らっきょう
相性の悪いもの ―― ローズマリー


果物・果樹の育て方一覧

イチゴ(苺) 手軽に始めるには、まずはここから……という感じのフルーツです。
ブルーベリー 比較的、病害虫に強いので、失敗しない果樹のひとつです。
無花果(いちじく) 果樹の中では一番手がかからないのではないでしょうか。鉢植えでもたくさん実を結びます。
レモン(檸檬) 病気や害虫に苦労します。でもレモンの香りはいやされますね。
蜜柑(みかん) 柑橘系は病気の種類も、害虫も多いので常に注意が必要です。
パイナップル 鉢の中でもパイナップルが生るんです。早速スーパーでパイナップルを買ってみましょう。
ぶどう(葡萄) 一番お勧めの果樹です。場所さえあればあまり手間はかかりません。
グァバ(バンジロウ) トロピカルフルーツの中でも強健で育てやすい果樹です。温暖な地域なら失敗しにくいのでお勧めです。
キウイ 生育旺盛で栽培も容易かつ実付きも良い果樹。鉢植えでも収穫できます。
パパイヤ 寒さに弱いので暖地向き。病害虫には強い果樹です。幹が固くならないので、強風はには気を付けます。
マンゴー 今、人気のフルーツです。大きくなりやすい果樹なので、小さく抑える工夫が必要かな。


野菜の育て方一覧

トマト 家庭菜園の代表ともいうべき野菜。ミニトマトをプランターでベランダ栽培している人も多いですね。
シソ(紫蘇) 育てやすい野菜の代表ですね。料理の薬味として活躍しますから、一本あると重宝します。
レタス 土を選ばず元気に育つので家庭菜園の定番野菜です。日当たりが良い場所で冷涼な気候を好みます。
ピーマン 害虫の心配は少なく、育てやすい野菜です。栄養面からみても、育てておきたい野菜のひとつですね。
ナス 秋ナスは嫁に食わすな……でも食べたいですよね。自分で育てたナスなら、また格別の美味しさです。
きゅうり 代表的な夏の野菜。収穫期間も長いので、夏の間中、瑞々しいキュウリが楽しめそうです。
ゴーヤ(ニガウリ) ゴーヤはグリーンカーテンとしても使われる人気の野菜です。
豊富なビタミン・ミネラルに加えて血糖値や血圧を下げる効果にも注目ですね。
とうもろこし
(スイートコーン)
草丈が2mを超えるものもあるスイートコーン(とうもろこし)ですが、野菜用の大きめのプランターなら大丈夫です。ベランダ菜園には不向きですが、都会では珍しいので一度チャレンジしてください。
山芋(自然薯) 滋養強壮に効果があるといわれる山芋。山芋を収穫するのは大変ですが、ムカゴの収穫は楽ですし、とっても美味しくいただけます。
ネギ 脇役になりがちなネギですが、ネギの必要な料理って結構多いですね。深根ネギだとプランターでの栽培にはちょっと不向きですが、暑さ寒さには強い野菜です。

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