ピーマンの育て方

家庭菜園で癒しの空間/家庭菜園基本 / /野菜 /果樹 /野菜や果樹の育て方 /害虫駆除 /病気


ピーマンの育て方


ピーマンはナス科の一年草です。
苦味があるため、子供には嫌われることも多いけれど、
ビタミンAやビタミンC、カロテンなどの栄養素を多く含むので、
食材としては欠かせたくないもののひとつですね。

緑のピーマンは未熟果を収穫しますが、カラーピーマンは完熟果
を収穫します。
(緑のピーマンも完熟するまで収穫せずにおくと、赤くなりますよ)
ちなみに唐辛子も仲間です。

土の適正PH(酸度)は、6.0〜6.5です。
育成温度は25〜30℃。
日当たりの良い場所を好みます。

ピーマンで注意する病害虫は、えき病・炭そ病・軟腐病・青枯れ病
ウイルス病・うどんこ病・ミナミキイロアザミウマ・アブラムシハダニ 
などですが、害虫の心配はそれほどないですね。
ただトマトと同じで連作障害が起きますから、2〜3年は同じナス科の
野菜は同じ場所で栽培しないようにしてください。


ピーマン

ピーマン芽 ピーマンをタネから育てる場合は……
発芽温度が20〜30℃。タネまきは2月頃です
4月中旬〜5月くらいが植付け時期になります。
株間は50p程度。
ナス科の中では比較的生長が早いので、5月にはもう収穫している姿も見かけます。(ピーマンの通常の収穫時期は6月〜9月)

ピーマンは乾燥に弱いので、水切れに注意してくださいね。
(日照りが続いて、緑が薄くなってきたら黄色信号です。)
追肥もマメに施してください。
(2〜3週間おきくらい)

ピーマン 緑ピーマンは未熟果なので、開花後15〜20日で収穫できます。
(25〜50g程度)
カラーピーマンは完熟させますので、収穫は、開花後50〜60日後くらいになります。
花が落ちる時は、ピーマンの株が弱っている可能性が高いので、水と肥料を与え、実はあまり大きくならないうちに収穫して、株を回復させてくださいね。
(花芽分化の時期は、やや低めの気温の方が花数が多くなるようです。温度が高いと株は元気でも、落花は多くなります。)

ピーマンは、高温多湿で日当たりの良い場所を好みます。

ピーマンの生理障害

日焼け果
ピーマンの果実が部分的に日に焼けたように、褐色になる。
土壌水分が不足し、直射日光が当たると発生しやすい。

対策としては…
水やりと適切な整枝。ピーマンの根の範囲は比較的狭くて浅いので、マルチングで土の乾燥を防ぐ。

しり腐れ果
これはトマトの場合と同じ。
ピーマン実に円形の黒褐色ができて腐ってしまう石灰欠乏症で、土中に石灰があっても起こることもあります。
窒素の過剰、または高温、乾燥によって根が弱っていると石灰の吸収ができません。
対策としては…
着果した花房近くの葉を中心にして、石灰を葉面散布します。
日照りが続いたり、気温が高すぎる時は、地温が高くなるのを防ぐためのマルチングを行います。

石果
果実が小さく固くなる。開花後に15℃以下の低温が長く続くと発生しやすい。
対策としては…
受精不良で養分が果実に行き渡らなくなることが原因。石果は摘み取る。
株を回復させるように、水やりと即効性のある液肥などを施肥。夜間の地温が下がり過ぎないように、マルチング等で対処。

ピーマンの病気の症状

えき病
発病部分は暗褐色となって腐敗する。
高温多湿により発生しやすく、茎が侵されると暗緑色に変化し、軟化して折れることもある。

対策としては…
抵抗性台木を用いた接ぎ木
薬剤散布(ダニコール1000、園芸ボルドー、オーソサイド水和剤)初期に1週間おきに2〜3回。


炭そ病
最初、葉に黄色の小斑点ができ、やがて褐色の円形の病斑になって枯れていきます。(病斑は周りが褐色で中が灰色っぽく、中心部に黒い点やピンクの小さい塊が見られることもあります)
果実の場合は熟果に被害が多く、最初に水浸状の小斑点ができ、病状が進むと輪紋状になる。

対策としては…
病気の発生した株、枝葉を切り取って焼却処分。
早期に薬剤散布(ダニコール1000、トップジンMゾル・水和剤、マンネブダイセンM水和剤を1週間おきに2〜3回)

軟腐病
地際が水がしみたような状態になり、軟化腐敗し枯れていきます。
果実に発生する場合も多く、果肉が軟化腐敗し落下します。
対策としては…
地際に発生がみられると治療は困難。株を抜き取って焼却処分。
原因となる細菌は傷口から侵入するので、害虫を寄せ付けない対策も重要。
予防としては、春から夏にかけて、ボルドーを2〜3週間おきに2〜3回散布。

ミナミキイロアザミウマ
(これは病気でなく、害虫ですが、ピーマンの被害で比較的多いものです。)
新葉が縮れ、褐色になったり、白班やかすり傷のような跡が出ることもある。果実につくと変形し、変形した部分が黒褐色になる。
ウイルスを媒介することもある。
対策としては…
青や黄色の粘着テープで、とりつく前に誘引。
株元にベストガード粒剤、オルトラン粒剤、モスピラン粒剤を置く。直接散布する場合は、オルトラン液剤、モスピランスプレーなどを、葉の裏側にも十分かかるように散布。

コンパニオンプランツとは?
ピーマンのコンパニオンプランツ

生長を促進 ―――― エダマメ
病害虫予防 ―――― ナスタチウム
相性の悪いもの ―― インゲン


果物・果樹の育て方一覧

イチゴ(苺) 手軽に始めるには、まずはここから……という感じのフルーツです。
ブルーベリー 比較的、病害虫に強いので、失敗しない果樹のひとつです。
無花果(いちじく) 果樹の中では一番手がかからないのではないでしょうか。鉢植えでもたくさん実を結びます。
レモン(檸檬) 病気や害虫に苦労します。でもレモンの香りはいやされますね。
蜜柑(みかん) 柑橘系は病気の種類も、害虫も多いので常に注意が必要です。
パイナップル 鉢の中でもパイナップルが生るんです。早速スーパーでパイナップルを買ってみましょう。
ぶどう(葡萄) 一番お勧めの果樹です。場所さえあればあまり手間はかかりません。
グァバ(バンジロウ) トロピカルフルーツの中でも強健で育てやすい果樹です。温暖な地域なら失敗しにくいのでお勧めです。
キウイ 生育旺盛で栽培も容易かつ実付きも良い果樹。鉢植えでも収穫できます。
パパイヤ 寒さに弱いので暖地向き。病害虫には強い果樹です。幹が固くならないので、強風はには気を付けます。
マンゴー 今、人気のフルーツです。大きくなりやすい果樹なので、小さく抑える工夫が必要かな。


野菜の育て方一覧

トマト 家庭菜園の代表ともいうべき野菜。ミニトマトをプランターでベランダ栽培している人も多いですね。
シソ(紫蘇) 育てやすい野菜の代表ですね。料理の薬味として活躍しますから、一本あると重宝します。
レタス 土を選ばず元気に育つので家庭菜園の定番野菜です。日当たりが良い場所で冷涼な気候を好みます。
ピーマン 害虫の心配は少なく、育てやすい野菜です。栄養面からみても、育てておきたい野菜のひとつですね。
ナス 秋ナスは嫁に食わすな……でも食べたいですよね。自分で育てたナスなら、また格別の美味しさです。
きゅうり 代表的な夏の野菜。収穫期間も長いので、夏の間中、瑞々しいキュウリが楽しめそうです。
ゴーヤ(ニガウリ) ゴーヤはグリーンカーテンとしても使われる人気の野菜です。
豊富なビタミン・ミネラルに加えて血糖値や血圧を下げる効果にも注目ですね。
とうもろこし
(スイートコーン)
草丈が2mを超えるものもあるスイートコーン(とうもろこし)ですが、野菜用の大きめのプランターなら大丈夫です。ベランダ菜園には不向きですが、都会では珍しいので一度チャレンジしてください。
山芋(自然薯) 滋養強壮に効果があるといわれる山芋。山芋を収穫するのは大変ですが、ムカゴの収穫は楽ですし、とっても美味しくいただけます。
ネギ 脇役になりがちなネギですが、ネギの必要な料理って結構多いですね。深根ネギだとプランターでの栽培にはちょっと不向きですが、暑さ寒さには強い野菜です。

オーガニック  /  家庭菜園用語解説  /  癒しの空間  / リンク集
Copyright (C) 2007−2009 家庭菜園で癒しの空間. All Rights Reserved