山芋(ヤマノイモ)の育て方

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山芋・自然薯の育て方


山芋はヤマイモ科の多年草です。(蔓性)
自然散策がお好きな方はよく目にしていると思いますが、秋には
葉が黄色に染まり、見事な黄葉を見せてくれていますよね。

自生している山芋(自然薯)を掘るのは大変で、長〜いスコップの
ようなもので掘るのですが、これがかなりの重労働。(´ヘ`;)
それに収穫時期は地上部が枯れてからになるので、素人では
なかなか見つけられません。
(見つける方法としては、黄葉している時期に山に入って黄色い葉を
目印にして蔓を探し当てておきます。そしてその根元付近に自分だけが
わかる目印を残しておくんですね。玄人さんはさらに蔓を根元から
切っておきます。もうこれで誰も見つけられなくなるわけです。)

でも収穫の時には全部取ってしまわずに、頭の部分を土の中に残して
おけば、また来年再来年と大きく成長してくれます。
大切な知恵です。

写真はムカゴです。自然薯はそれなりに大きくなるまでに年数がか
かりますが、ムカゴは毎年採れるので秋の楽しみのひとつです。


山芋(自然薯)

山芋(自然薯)の雄花 写真は山芋(自然薯)の雄花です。
(近くにあったぶどうのツルが絡んできてしまって、ぶどうの葉っぱが大きく写ってしまっています。m(_"_)m )
夏の終わり頃(9月くらい)に花を咲かせます。

山芋を育てるには三通りの方法があって…

@山芋(自然薯)そのものをタネイモとして、ツルが生えていたであろう頭の部分を切って植えておく方法。(頭(上部)でなくとも芽はでてきますし、タネイモになります)

A雄花と雌花が受粉してできたタネを植える。

B葉腋にできるムカゴを植える。
山芋(自然薯)の雌花 山芋(自然薯)の雌花です。
雄花が上に向かって立ちあがっているのに対して、雌花は下に垂れさがっています。

ひとつの花に三つの袋のようなものができます。その中にタネができます。
ただ山芋(自然薯)は雌雄異株なので、一つのツルではどちらかしか見ることができないし、花が咲くまでどちらなのかわかりません。

ちなみに…
ムカゴは雄花や雌花とは無関係です。
花の跡にムカゴができているわけではありませんので。
山芋(自然薯)のムカゴ 基本はムカゴを植えることですね。
秋〜冬に植えておくと、翌春(5月頃)には芽を出します。夏に一気に伸びて、9月にはムカゴがつきます。(一年目だと成長が悪い場合、つかないことがあります)
秋口に山に入ると(道路脇でもよく見かけます)山芋のツルにたくさん付いているムカゴを拾っておくのが手っ取り早いですね。
(最近は食用としてスーパーでもムカゴが売ってあるのも目にします。)

山芋そのものは病害虫にも強く、グリーンカーテンにもぴったりです。
ムカゴを楽しむくらいで、根の山芋にこだわらなければプランターでも十分育てられます。(山芋は縦に細長く伸びていくので、プランターでは小さく歪なものしか採れません。ムカゴは大丈夫です。量もかなり収穫できます)

山芋は深く伸びるので、掘るのが楽なように斜面に植えたりしますが、家庭菜園だと塩ビパイプなどや雨どいを利用すると収穫が楽になります。
半分〜三分の一程度を縦に切ったパイプを土の中にあらかじめ斜めに入れておいて、それに沿うように根を伸ばす方法です。

山芋(自然薯)の生理障害


病気や害虫に強い植物なので、通常なら何も心配いらないのですが……


多肥に注意!
ムカゴやタネイモが腐ってしまう場合は、土中の未熟な有機物のせいであることが多いです。
自然界での山芋の状態は、あまり日も当たらず、土中に含まれる動物性の有機物はほとんど無い状態です。
その中で、日光を受けようとどんどんツルを伸ばしていきます。

ムカゴを畑に植えても腐ってしまうという方は、多肥のせいだと思われます。
うちでは実ったムカゴをそのまま植えていますが、ほとんどがしっかり芽を出します。
また、水はけの良さは大切ですね。
うちは半日蔭の状態ですが、ツルが伸びてきてからは葉にはしっかり光が当たるので、水はけさえ良ければ場所はあまり選ばなくても大丈夫でしょう。

連作障害が出るとも聞きますが、山芋が原因ではなくて、使用している肥料のせいのように思います。
(うちは肥料はほとんど与えていません。僅かな腐葉土とほんの少しの化成肥料……くらいですね。ホントは山芋に与えているのではなくて、近くに植えてあるブドウにあげているだけなのですが)

山芋(自然薯)の効果・効能


男女関係が乱れると心配されるほど、昔から精力がつくと食されてきた山芋ですが、確かにそんな気がします。(~ ~;)
また、山芋を乾燥させた山薬(さんやく)は、強壮、強精薬として胃を丈夫にし、精力をつける効き目や慢性の下痢、夢精、男女生殖器の衰弱にも用いられているようです。

ねばりの元になっているムチンをはじめ、DHEA、コンドロイチン、コリン、アミラーゼといった栄養素を持ち、アンチエイジング(若返り)には非常に効果的な食べ物と言えますね。
他の野菜では、これだけの栄養素を含んでいるものはないように思います。
男性にも女性にもお勧めしたいですね。


果物・果樹の育て方一覧

イチゴ(苺) 手軽に始めるには、まずはここから……という感じのフルーツです。
ブルーベリー 比較的、病害虫に強いので、失敗しない果樹のひとつです。
無花果(いちじく) 果樹の中では一番手がかからないのではないでしょうか。鉢植えでもたくさん実を結びます。
レモン(檸檬) 病気や害虫に苦労します。でもレモンの香りはいやされますね。
蜜柑(みかん) 柑橘系は病気の種類も、害虫も多いので常に注意が必要です。
パイナップル 鉢の中でもパイナップルが生るんです。早速スーパーでパイナップルを買ってみましょう。
ぶどう(葡萄) 一番お勧めの果樹です。場所さえあればあまり手間はかかりません。
グァバ(バンジロウ) トロピカルフルーツの中でも強健で育てやすい果樹です。温暖な地域なら失敗しにくいのでお勧めです。
キウイ 生育旺盛で栽培も容易かつ実付きも良い果樹。鉢植えでも収穫できます。
パパイヤ 寒さに弱いので暖地向き。病害虫には強い果樹です。幹が固くならないので、強風はには気を付けます。
マンゴー 今、人気のフルーツです。大きくなりやすい果樹なので、小さく抑える工夫が必要かな。


野菜の育て方一覧

トマト 家庭菜園の代表ともいうべき野菜。ミニトマトをプランターでベランダ栽培している人も多いですね。
シソ(紫蘇) 育てやすい野菜の代表ですね。料理の薬味として活躍しますから、一本あると重宝します。
レタス 土を選ばず元気に育つので家庭菜園の定番野菜です。日当たりが良い場所で冷涼な気候を好みます。
ピーマン 害虫の心配は少なく、育てやすい野菜です。栄養面からみても、育てておきたい野菜のひとつですね。
ナス 秋ナスは嫁に食わすな……でも食べたいですよね。自分で育てたナスなら、また格別の美味しさです。
きゅうり 代表的な夏の野菜。収穫期間も長いので、夏の間中、瑞々しいキュウリが楽しめそうです。
ゴーヤ(ニガウリ) ゴーヤはグリーンカーテンとしても使われる人気の野菜です。
豊富なビタミン・ミネラルに加えて血糖値や血圧を下げる効果にも注目ですね。
とうもろこし
(スイートコーン)
草丈が2mを超えるものもあるスイートコーン(とうもろこし)ですが、野菜用の大きめのプランターなら大丈夫です。ベランダ菜園には不向きですが、都会では珍しいので一度チャレンジしてください。
山芋(自然薯) 滋養強壮に効果があるといわれる山芋。山芋を収穫するのは大変ですが、ムカゴの収穫は楽ですし、とっても美味しくいただけます。
ネギ 脇役になりがちなネギですが、ネギの必要な料理って結構多いですね。深根ネギだとプランターでの栽培にはちょっと不向きですが、暑さ寒さには強い野菜です。

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