ナスの育て方

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ナスの育て方


ナスはナス科の一年草です。なすびとも言われますね。
『秋ナスは嫁に食わすな』(美味しいので、嫁に食べさせるのは勿体無い)
とか言われたりするほど、昔からその美味しさは定番だったようです。
(諺の解釈で、秋ナスは体を冷やすから……というものもあります)

良く見るナスはひょうたん型ですが、丸ナスや黄緑色のナスもあります。

土の適正PH(酸度)は、6.0〜6.5です。
育成温度は22〜30℃。
日当たりの良い場所を好みます。

ナスで注意する病害虫は、青枯れ病・ウイルス病・疫病
アブラムシハダニ など
アブラムシがウイルス病(モザイク病)などを媒介してしまうので
害虫対策をしっかりすることで、病気の予防にもつながりますね。
ナスは連作障害が起きますから、4〜5年は同じナス科のトマトなどの
野菜を同じ場所では栽培しないようにしてください。
どうしても連作したい場合は、接ぎ木苗を使ってください。
ナスの接ぎ木苗は、よく見かけます。


ナス

ナス ナスは発芽温度が25〜35℃とかなり高めなので、場所によっては温度管理が必要になってきます。
気温が上がってきて、一番花が付いた頃が植付け時です。
(4月中旬〜5月くらいが植付け時期になります。)
株間は50〜60p程度。
ナスを植え付ける時は、深植えしないように気を付けてください。
(ポットの表面の土と、植えつける表面の土の高さは揃えます)

ナスは高温多湿を好むので、日照りが続いたら水を与えるのを忘れないでくださいね。それに地温が低いと生長が悪くなりますから、マルチ(写真の黒いポリ)をかけることで地温をあげるといいですね。
(ポリマルチは雑草が生えるのを抑制したり、土の跳ね上がりを防いで病気の予防にもなるので、やっておいて損はないですね)

基本は3本仕立て。一番花のすぐ下の2芽を残し、後のわき芽は摘み取ります。(わき芽は何度も出てくるので、全部かき取ってくださいね)
ナス花 ナスは『肥料食い』と言われるほどなので、肥料切れには注意します。
2〜3週間に1回程度追肥してください。(1u当たり50〜60g)
開花後、収穫までの日数は約20日。
日当たりや肥料切れのせいで、不良花になると実にならずに落ちてしまいます。
(写真は、ナスの健康な花の状態。雌しべが奥に引っ込んでいたりすると不良花)
開花時にトマトーンで確実に受粉させると、実も大きくなりますよ。
収穫時期は長いですが、何もせずにいるとだんだんと実付きが悪くなってきます。
コンスタントに収穫する為には、切り戻しを行い新しい側枝を出させてそこに花をつけさせるようにします。
(弱い枝や混み合う枝も剪定します)

大雨と日照りの繰り返しが引き起こす、温度と湿度の差で、実が割れてしまうことがありますが、病気ではありません。

ナスの生理障害

石ナス
ナスの実が小さく、かたく、光沢がないもの。
極端な低温、高温で起きる受精障害に起因する。ホルモン処理(トマトーン)で防止できる。


裂果
収穫前にナスの実が割れてしまう。
大雨と日照りなど、湿度・温度の差が大きくなると発生しやすい。(花芽の栄養過剰による変形もある)
天候による影響が大きいので、露地栽培では完全に防ぐことは難しい。


ナスの病気の症状

青枯れ病
ナスの株全体が青いまましおれ、やがて枯死する。(朝夕に一時回復することもある)
夏の高温時に発生が多く、土の中の病原細菌が根から侵入し茎の導管や根をダメにする。
地際の茎を切ると、乳白色の細菌液がにじみ出たりします
対策としては…
ナス科の連作を避ける。抵抗性台木を用いた接ぎ木苗の使用。発病した株は焼却処分。排水を良くし、多湿にならないように。

灰色かび病
低温多湿で発生しやすく、葉、花、果実などの灰色のカビが発生し、株が枯れることもある。
ハウス栽培で発生が多く、露地栽培でも梅雨時期に発生する。
カビの胞子が飛散して被害を広げるので、病変を見つけたら他に広がってないか周囲を確認することも大切。
対策としては…
薬剤散布(ベントーレ、トップジンM、オーソサイドなどの薬剤を1週間おきに2〜3回散布)
薬剤に耐性を持つ菌もいるので、2〜3種類の薬剤を使いまわすこと方が効果的。

半身いちょう病
葉が部分的にしおれて上側に巻き、だんだんと黄化し始めて枯れ上がる。
症状が青枯れ病に似通っていますが、青枯れ病が全体的に発生するのに対して、半身いちょう病は部分的に広がっていきます。
比較的気温の高い時に発生。土の中の糸状菌(カビのなかま)が原因。
対策としては…

連作を避ける。接ぎ木苗の使用。発病した株は焼却処分。みずやりは控えめに。
(ナス以外の他の野菜にも発生するので、一度発生した場所ではナスだけでなく発病が考えられる野菜も植えないようにしてください。トマト、きゅうり、ピーマン、オクラなど)

コンパニオンプランツとは?
ナスのコンパニオンプランツ

生長を促進 ―――― 枝豆
病害虫予防 ―――― ニンニク、タマネギ、らっきょう、トマト、スイートコーン、マリーゴールド
相性の悪いもの ―― ひまわり


果物・果樹の育て方一覧

イチゴ(苺) 手軽に始めるには、まずはここから……という感じのフルーツです。
ブルーベリー 比較的、病害虫に強いので、失敗しない果樹のひとつです。
無花果(いちじく) 果樹の中では一番手がかからないのではないでしょうか。鉢植えでもたくさん実を結びます。
レモン(檸檬) 病気や害虫に苦労します。でもレモンの香りはいやされますね。
蜜柑(みかん) 柑橘系は病気の種類も、害虫も多いので常に注意が必要です。
パイナップル 鉢の中でもパイナップルが生るんです。早速スーパーでパイナップルを買ってみましょう。
ぶどう(葡萄) 一番お勧めの果樹です。場所さえあればあまり手間はかかりません。
グァバ(バンジロウ) トロピカルフルーツの中でも強健で育てやすい果樹です。温暖な地域なら失敗しにくいのでお勧めです。
キウイ 生育旺盛で栽培も容易かつ実付きも良い果樹。鉢植えでも収穫できます。
パパイヤ 寒さに弱いので暖地向き。病害虫には強い果樹です。幹が固くならないので、強風はには気を付けます。
マンゴー 今、人気のフルーツです。大きくなりやすい果樹なので、小さく抑える工夫が必要かな。


野菜の育て方一覧

トマト 家庭菜園の代表ともいうべき野菜。ミニトマトをプランターでベランダ栽培している人も多いですね。
シソ(紫蘇) 育てやすい野菜の代表ですね。料理の薬味として活躍しますから、一本あると重宝します。
レタス 土を選ばず元気に育つので家庭菜園の定番野菜です。日当たりが良い場所で冷涼な気候を好みます。
ピーマン 害虫の心配は少なく、育てやすい野菜です。栄養面からみても、育てておきたい野菜のひとつですね。
ナス 秋ナスは嫁に食わすな……でも食べたいですよね。自分で育てたナスなら、また格別の美味しさです。
きゅうり 代表的な夏の野菜。収穫期間も長いので、夏の間中、瑞々しいキュウリが楽しめそうです。
ゴーヤ(ニガウリ) ゴーヤはグリーンカーテンとしても使われる人気の野菜です。
豊富なビタミン・ミネラルに加えて血糖値や血圧を下げる効果にも注目ですね。
とうもろこし
(スイートコーン)
草丈が2mを超えるものもあるスイートコーン(とうもろこし)ですが、野菜用の大きめのプランターなら大丈夫です。ベランダ菜園には不向きですが、都会では珍しいので一度チャレンジしてください。
山芋(自然薯) 滋養強壮に効果があるといわれる山芋。山芋を収穫するのは大変ですが、ムカゴの収穫は楽ですし、とっても美味しくいただけます。
ネギ 脇役になりがちなネギですが、ネギの必要な料理って結構多いですね。深根ネギだとプランターでの栽培にはちょっと不向きですが、暑さ寒さには強い野菜です。

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